全ての人が金融サービスにアクセスできる世界へ。クラウドリアルティ代表に聞く「お金」の本質


クラウドリアルティ

「誰もが自由に資金調達ができる」「気軽に資金調達プロジェクトに投資ができる」Peer to Peer 型の不動産クラウドファンディングのプラットフォームを運営


クラウドリアルティって、クラウドファンディングと何が違うの?

クラウドリアルティ代表の鬼頭さん。とってもわかりやすく「金融」について教えて頂きました!

 

今日の話はこれまでのWhymediaの中でも少し専門用語も出てきて難しい記事になりそうです(笑)忙しい中お時間取って頂きありがとうございます。

まず初めに、鬼頭さんがやられている「クラウドリアルティ」と「クラウドファンディング」の違いを伺いたいのですが。

はい、簡単にいうと「金融」と定義づけられるか否かという違いですね。

クラウドファンディングは単に「必要金額が集まる」という停止条件付で不特定多数から資金を集める行為を指しているにすぎないのですが、そこには金融の特徴の一つである「将来の不確実性を見込んで取引を行う事」は必ずしも含まれていません。

一方、うちのプラットフォーム(クラウドリアルティ)はデジタル化された投資銀行です。資金調達される方のニーズに合わせて不動産を証券化しているのですが、その将来の不確実性を内包した有価証券の発行流通を担っています。実際にこのプラットフォームを運営するにあたって第二種金融商品取引業の登録も受けており、金融機関としてクラウドファンディングを扱っています。

これが違いですね。

 

日本のキャピタルマーケットにおける制約の大きさに課題を感じた

金融出身の鬼頭さんだからこそ、マーケットに感じる課題感は大きい

 

なるほど・・。あくまで「金融」であることにこだわった理由は何でしょう。

起業する前にメリルリンチという投資銀行で働いていたのですが、非常に特徴的なファームだったんですよ。

外資系投資銀行の中では珍しく、一つのチームで現物不動産の証券化を担う不動産投資銀行業務と、J-REITのファイナンスやM&Aを行う投資銀行業務を見ていて、私も両方の業務に携わっていました。

キャピタルマーケット、特に不動産・J-REITセクターでも実績があり、在籍していた4年半で主幹事として合計1兆円近い資金調達のディールを経験させてもらったのですが、その中でマーケットにおける既存の金融システムの課題が見えてしまって・・・。

課題?

不動産業界に関していうと、日本はJ-REITというパブリックなマーケットはあるんですけど、そこではファイナンスの制約が非常に大きいんですよ。例えば、クラウドリアルティが扱ってるような、小さな不動産や地方の不動産がこの市場にアクセスして資金調達することは基本的にはできないんです。そこに大きな課題感を感じました。

現在、不動産マーケットは全部で2,600兆円ありますが、不動産を証券化して資本市場から調達しているのは、その内35兆円程度。

つまり、今のパブリックなキャピタルマーケットにアクセス出来ている人は不動産マーケットにおいてたったの1.5%しかいないんです。金融のシステムとしては不完全ですよね。ここを変えたいと思ったんです。

お金の循環を生むことによって、実体経済を動かしていくというのが金融の本質ですが、この金融の本質的な機能をアップデートしているのがクラウドリアルティですね。これまでファイナンスが出来なかった人たちが、僕たちのサービスを利用するとオンライン上かつパブリックにエクイティファイナンスが出来るようになります。

例えばこれまでクラウドリアルティのプラットフォーム上で扱ってきた案件だと、京町家の再生や、保育園や飲食店等の開発のための資金調達などがありますね。

全ての人が金融サービスにアクセスできる世界を

金融について、金融のプロに聞く機会って、中々ない気がする・・・。貴重だ。

 

クラウドリアルティの社会的意義はどこにあるとお考えですか?

一言でいうとファイナンシャルインクルージョン、つまり、金融包括です。全ての人が資本市場にアクセスできる状況を作りたいですね。一人の漏れなくというのが最終的なゴールです。

現在行われている資金調達の大半は融資で行われています。そもそも金融にはエクイティ、デットの他にも間接金融、直接金融の違いもある。その中で最適なものを最適なタイミングで選べるようになったらいいなと思っています。

また、多くの人がパブリックな市場で資金調達をしたことがないですよね。現状、その経験をしたことがあるのは上場企業のファウンダーや経営陣たちだけ。ホワイトスペースが大きいんです。エクイティファイナンスは日本に圧倒的に足りていない。

クラウドリアルティとして、初めは不動産分野の資金調達に特化してやっていますが、それはあくまで短期的な話で。先先は不動産のみならず、領域を広げて行くつもりでいます。

ファイナンシャルインクルージョンは社会的実装のハードルが大きいので、啓蒙活動の大切さを日々感じているところです。

確かに、鬼頭さんにお話を伺うまで「金融」の実態について知る機会なんてなかった気がします・・。一人のもれなく金融サービスにアクセスできる世界って、なんだかとてもワクワクしました。

僕は100年先の世界を設計していると思っていて。

その為に、現在本業のクラウドリアルティに加えて、他にもさまざまなプロジェクトや活動に参画しています。

Fintech協会の理事を務めているのですが、グローバルリレーション担当として海外の規制当局や業界団体との連携を図ったりもしています。

例えば、香港やシンガポールで行われたフィンテックカンファレンスで登壇したり、規制当局の関係者とのラウンドテーブルに参加したり。

そうやって他国の規制改革担当者の方と意見交換して得たインプットを、日本の金融庁の方に共有したりと・・ちょっと外交みたいな仕事ですが(笑)

自分と同じように世界を変えようとして活躍している方達との出会いは純粋に楽しいですし、自身の思考も深まるので、100年先の世界へ向けて、多様な角度からプロジェクトを進めています。

なぜそこまで視座高く、ライフスタイルを構築できているのでしょう。

ビジョンの実現自体が、僕のライフスタイルそのものなんです(笑)

仕事とプライベートの境なく、完全なファイナンシャルインクルージョンの実現に向かって様々なプロジェクトを推し進める事、これが本当に楽しくて仕方がないんですよね。



 

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