地方は面白いで溢れている「正しい地方を、正しく伝えたい」多拠点ワークを実践するフリーランサーの想い

学生時代の出会いが多拠点ワークのきっかけに

ー生まれ故郷群馬で面白い取り組みをされるだけでなく、福岡移住計画に参画されたり、ご実家で音楽フェスを開催しているかと思えば東京でも忙しく働かれていて・・・・。片山さんってまさに次世代の働き方、多拠点ワークを実践されている方ですよね。

(もしかしたら、今の自分は次世代の働き方なのかも)っていう感覚は少しだけありますね(笑)

1日中太田を車で案内してくれた片山さん:車内で撮影


ーいつから多拠点で生活されることに関心をもたれたのでしょう?

多拠点ワークへの関心とか、「この働き方がしたい」と思っていたわけではなくて、前職を辞める際に「群馬に戻ろう」とは決めていたんですけど、何で飯食っていくか?はあんまり決めていなくて、結果的に仕事をもらえた東京だったので、まずは群馬から東京に通う事をスタートさせました。ただ、地方に目が見たのは学生時代からですね。

ー学生時代・・!?

もともと雑誌の編集者になりたくて。大学1年生から出版社でインターンをしていたんですね。1社目は東京グラフィティというサブカル系の出版社で、2社目は、自遊人というシニア向けのライフスタイル誌を扱う会社で。オフィスが東京から新潟に移転したタイミングだったのですが、食の特集とかしてて会社でも実際にお米作りをしている様子を見ていて、面白そうだなと。それで、自遊人のお問い合わせフォームに「インターン募集してますか?」と問い合わせてみたら、たまたま副編集長が拾ってくれたんです。

ーそれがいくつぐらいの時ですか?

20歳くらいですね。

僕がインターンをしている最中に、偶然、自遊人にインタビューをしに来ていたのが、今の「福岡移住計画」の代表で。7年後に一緒に仕事をします。

ー凄い偶然!

その日の仕事終わりに、3人で風呂に行ったのですが。その時間が、とても刺激的でした。インターン中にはそうした出会いだけでなく、取材で地方に行く機会もあったので、働く上で ”地方を意識する”みたいなのは、この時からだと思います。加えて、僕の家って、文化財なんですよ。

ーえ!?家が文化財?どういうことですか?(笑)

(太田にある)実家が国の重要有形文化財に指定されているんです。最近までは6年くらい、文化財である家を活かしてそこから群馬の魅力を広げようと「文化財ロック」という名の音楽フェスを開催しています。群馬の作家さんやアーティストを呼んで、イベント内で出す食べ物も地元の食材を使ったり、地元の酒屋さんを呼んだりして。イベントを通して、実家と群馬が持っている素晴らしいコンテンツ(食やアートなど)を知ってもらいたいという想いで企画しています。

https://www.facebook.com/bunkazai.rock/

ー文化財認定されている自宅を活かして、地域の魅力を伝える音楽フェスを開催・・・素敵ですね。。。あれ?でも、片山さんって大学卒業後すぐに群馬へ戻ったわけじゃないですよね?東京での就職を挟んでいる。

そうですね、

インターンが終わった時には地元に戻って何かしたいと思っていました。けど、実際に何がしたいか曖昧だったし、起業に必要な事もわからなかった。なので、東京をステップアップ(起業への)として活用しようと考えたんです。結果、途中ビビッてしまった期間や、普通に東京の生活を楽しんでしまって7年もかかってしまったのですが(笑)今は30歳になるまえの区切りとして行動が出来て良かったなと思っています。

アートに触れる機会を街にもたらす

ー東京でのステップアップを終え、地元群馬へ。現在は主にどういった活動をされているのでしょう。

拠点は完全にこっちなのですが、仕事の比率としては、週3東京:週4群馬の割合で活動しています。

主にライターとして取材に行ったり、太田では街を盛り上げるために色々なプロジェクトに参画しています。イベント企画や、制作物のディレクション案件、コンセプトから一緒につくる様なコンセプトワークといった業務が多いです。

そういえば!僕の太田でのプロジェクトがもうすぐ開催されるので是非!

ーおおおおおお!?

2017年グッドデザイン賞のベスト100にも選出された群馬県太田市にある美術館・図書館を会場に、「大人」も「子ども」も楽しめる音楽と絵本のイベントになっています。


「音楽」と「絵本」のイベント〜 こども・びじゅつ・としょかん・おんがく CoBiTO(コビト)〜

僕が太田に戻ってきてからの処女企画でもあるので(笑)是非皆さんお気軽に足を運んで頂きたいです!

ー素敵ですね!ってあれ?その図書館っていま私たちがいるここのことですか?

そうです!この図書館は、太田市の駅前に出来た、美術館と図書館が併設された新しい図書館なんです。

太田駅降りて目の前に広がる壮大な図書館の外観

ーとってもお洒落な場所ですよね、ここ。正直太田にこんな素敵な場所があるなんて想像もできなかったです・・・(太田市在住のみなさまごめんなさい)

併設されているカフェの名物ソフトクリーム。

そうなんですよ、実は群馬全体を見てもこういったお洒落で素敵な場所が沢山あるんです。でも、それが東京の人たちにも届いてないし、元々群馬が出身の人たちにも届いていないんですよね。昔の持っているイメージの中で「地元はつまらない」と判断されているのって、本当に勿体ないなと感じています。

僕自身もつまらないと思っていた群馬でさえ、こんなに面白いんだから、多分他の地元はもっと面白いと思います(笑)今はそれが、ちゃんと伝わっていないのが地方の課題なのかな・・と。

なので今は新しく何か生むと言うよりも、しっかりみんなに知ってもらえるように「伝える」事に重点を置いて活動しています。正しい情報を、正しく伝える。その手段としてイベント企画をしたり、ライターとして文章を書いたりしている。そういう「地方の情報を正しく伝える」という課題の中で、僕は仕事を通じて地方に還元していきたい。

ー「正しい地方を、正しく伝える。」情報が溢れている現代社会にとても響く言葉です。実際に拠点を置かれているからこそ、一次情報を伝える事が出来ますよね。一方で片山さんのような多拠点ワークに憧れていても中々踏み出せない方も多いかと。

今の時代、選ばなければ、仕事なんて沢山あると思うので、やりたかったらやってみればいいと思います。そこで得られる経験が全て学びだと思うと、別に失敗してもいいや~ってなれるので、考え方としてオススメですね(笑)

例えばいきなり完全に拠点を地方だけとかに絞る必要って全くなくて。僕もそうですけど、あえて東京に片足を突っ込み続けるのはとても大事だなと。

新しいムーブメントが常に起こっている東京に片足を突っ込み続けているからこそ、僕の場合は地元を俯瞰して捉える事が出来る。本当にその地域を変えたいと思うなら、当事者でありつつも、俯瞰的に見れていた方が良いものが生まれる気がします。

片山さんが良く作業場として利用するというカフェ併設のショップ
店内には地元のクリエイターの作品がセンス良く並ぶ

変化する日常に、常にワクワクしていたい

ー実際に比較して気が付いたことってありますか。

「住」に対する捉え方が違う点ですかね。

東京に住んでいる人って、家をただ寝泊りするためのハコとして捉えている人が多いと思うんですけど。住んでいてその地域を感じることってあまりないじゃないですか。

でも、こっちは暮らすことで街の一部であるという事を感じやすいんですよね。街に求められている感覚というか・・・。「この場所に住んでいる」と意識しながら生きている実感があります。暮らすことでその地域と絡み合っている感じです。

ー街の一部だと感じる暮らし・・。面白い表現ですね。実際に暮らしてみて片山さんご自身に変化はありましたか?

以前より、圧倒的に、日常の些細な事にたいして感動するようになりました。仕事に向かう車の中で、「あぁ今日は、空がキレイで山が良く見えるなぁ」とか(笑)

最近常にこんな感じですね。フリーになる初めの一歩を踏み出す時は不安な部分もありましたが、実際に一歩踏み出してみると、いろんな出会いが連鎖して、毎日が本当に楽しいです。

いい意味で、予測できないような毎日に今はただ、ワクワクしています。

まぁもうそんな年齢でもないですが(笑)

片山さんのアートフェスティバル詳細はこちらから


「音楽」と「絵本」のイベント〜 こども・びじゅつ・としょかん・おんがく CoBiTO(コビト)〜

片山昇平

twitter

1週間だけ生活を変えてみよう!

会社に通うライフスタイルを変えずに、1週間だけ変えるお家を変えてみましょう!weeeksで、ここでしか味わえない生活を楽しもう!

次世代のライフスタイルをシェアしよう